自民党総裁戦が近づき9/3の臨時役員会で須賀総理が不出馬を表明すると、続々と出馬予定者が名乗りを上げるなど、今回の総裁選は非常に混沌としてきましたね。
そのなかで注目を集めるひとりが「高市早苗衆議院議員」。総裁選唯一の女性であり、現時点で推薦者20名を集め終わるなど勢いを見せています。
そんな高市早苗衆議院議員衆議院議員にはネット上で「極右」と言われています。その理由はなぜなのか、この記事でまとめていきます。
目次
そもそも「極右」とはなんのこと?
引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/furuyatsunehira/20200730-00190704
そもそも「極右」とはなんのことか説明をします。「極右」とは文字通り極端に右翼思想であることを指します。
「右翼」とは、簡単に言うと保守派のこと。反対の「左翼」は革命派のことです。「極右」というのは、保守派が行き過ぎている思想のことであり、
自己の帰属する国家・民族が他に対して絶対的に優越するという信条のもとに、他民族の排除、ならびに従属化を肯定する自民族至上主義をその本質とする
引用:https://ja.wikipedia.org/
行き過ぎて他民族を排除する思想に突き進むひとたちのことを指します。
とりわけ超国家主義(ファシズム・ナチズム・ネオファシズム・ネオナチなど)といわれる団体の思想・運動・体制が含まれます。これらの団体は歴史で見ると大きな社会問題になるものです。
高市早苗氏が極右と言われる理由は?
引用:https://www.huffingtonpost.jp/2016/09/02/takaichi-talks-about-nhk_n_11829270.html
ではなぜ高市早苗氏は「極右」と言われているのでしょうか?
それは、高市早苗氏の過去に遡ります。
高市氏は過去に、ナチス礼賛本に推薦文を寄せていた
引用:https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_459/
調べていくと、高市早苗氏が起こした行動のなかで、「HITLER ヒトラー選挙戦略」(小粥義雄書)に推薦文を寄せていたという過去がありました。
ちなみにこれは2014年9月頃に出た報道です。
この本は、タイトルからもわかるように「ヒトラーの選挙戦略を学ぼう」という本で、94年4月に出版されました。その後、米ニューヨーク・タイムズ紙などから批判をうけ、ユダヤ人団体からも抗議されました。
その結果、わずか2ヶ月後に絶版回収の発禁本になったのです。
高市早苗氏がこの本に寄せた推薦文は以下となります。
著者の指摘通り勝利への道は『強い意志』だ。国家と故郷への愛と夢を胸に、青年よ、挑戦しようよ!
引用:https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_459/
詳細はここでは割愛しますが、とにかくひたすらヒトラーはすごい!今の時代にぴったりだ!という記述が並び、「ヒトラーの独裁的政治手法や宣伝戦略に学べ」という旨の内容になっています。
6年前とはいえ、こういった本を自民党が出版していたこともすこし驚きです。
高市氏は過去にネオナチ団体の代表とツーショットを撮っていた
引用:https://buzzap.jp/news/20140910-takaichi-hitler-book/
上記のナチス本への推薦文を寄せていた過去が発覚した同時期に、実はもうひとつ高市早苗氏が批判を受けてしまう出来事がありました。
それが、ネオナチ団体である国家社会主義日本労働者党のトップとツーショットで写真撮影していた件です。
「ネオナチ団体」とは
公式サイトに国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)の「かぎ十字」(ハーケンクロイツ)を掲げ、「日本民族の優秀性を確認し血の純潔を保持」「民族浄化を推進せよ!国家社会主義闘争に立ち上がれ!」などと主張する組織である。
引用:https://www.excite.co.jp/news/article/Litera_459/
このように、極右代表のナチスを賛美する団体だそう。「HITLER ヒトラー選挙戦略」しかり、なんらかの形で右翼の団体と付き合っていたことが懸念されています。
4年前とはいえ「怖い」「危ない」と思わざるを得ない報道です。
ちなみに、この報道に対して当時高市氏は「あれは不可抗力だった」「思想がわかっていたら会いもしなかった」と釈明しています。
本への推薦文や直接の対面とツーショット。さすがに下調べもなしに誰でも彼でも写真を撮るわけではないでしょうから、無理な言い訳では?と言われているようです。
高市氏は「虎ノ門ニュース」に出演の過去がある
引用:https://www.sanae.gr.jp/album_tokyo_3270.html
右翼文化人がレギュラー出演しているとされている「虎ノ門ニュース」に高市早苗氏が出演したことから、「右翼であることは確実」と言われていました。
虎ノ門ニュースとは百田尚樹や竹田恒泰、ケント・ギルバート、青山繁晴、つるの剛士さんなどいわゆる「右翼文化人」とよばれている人たちをゲストに放送されており、YoutubeLiveなどで配信されるニュース番組です。
ちなみに2021年9月2日にも高市早苗氏がゲスト出演しています。気になる方はぜひご覧ください。
◆【DHC】2021/9/2(木) 有本香×竹田恒泰×高市早苗【虎ノ門ニュース】
ちなみに「右翼文化人」という言葉は、あくまで世間からそう言われているだけであり、当然本人たちが自称しているわけではありません。そのため概念は曖昧です。
一般的には、という程度に受け取っておきましょう。
高市早苗氏はヒトラーを尊敬している?「怖い」の声多数
引用:https://www.fnn.jp/articles/-/225340
これまでお伝えしてきたような、右翼思想が強いであろう高市早苗氏。右翼というのは保守派。いわば「愛国心がある」という風にも捉えられるので、一概に怖いと決めつけるのは不適切であるといえます。
ただし高市早苗氏の場合、ネオナチ団体との関係があったり関係本にも推薦文を献上していたりと、少々雲行きが怪しい行動が目立ちます。
特に、「HITLER ヒトラー選挙戦略」への推薦文は国民に大きな衝撃を与えました。ちなみにこの件、海外の主要メディアでも報じられたほどです。
これを受け、総裁選の様子を見守る国民からは「怖い」などの声があがっています。
高市早苗のような極右が選ばれるようなことがあれば、既に党員の質が危険な偏りを持ったということだ。万が一そうなったら良識のある(=彼らから見れば、保守でないとされる)議員は離党してほしいな。そうすれば、自滅に向かうはず。
— y (@real_eng_voice) September 3, 2021
勝手な予想だけど韓国メディアは高市早苗さんを『極右候補』と報道しそう#高市早苗
— 保守派の一般人 (@GedeihensJapan) September 3, 2021
高市早苗という人はリーダーには不可欠なバランス感覚が欠如しているようだ。いかに極右的な心情をもっていたとしても、首相候補になるからには大きくウイングを広げ、寛容の精神で支持拡大を図るべきなのに、信者へのごますりレベルに終始。政策本もWACから出す。“泡沫候補”で終わると予測。
— 柳原滋雄 (@yanagihara1965) September 3, 2021
竹中平蔵や吉村洋文といった新自由主義者、安倍晋三や高市早苗や小池百合子といった極右が跋扈する日本の政治。
極めて危険な状態にあるのに、多くの日本人がのほほんと呑気であることの恐怖。
— とり頭3 (@toriatama_3rd) August 29, 2021
このような声が上がる一方で、政策やエネルギッシュさで他の候補者を上回るという声もあります。
高市早苗衆議院議員の総裁選出馬に関しては現在のところ賛否両論ですが、一定の支持者がいるのは間違いなく、今後の動きにも注目していきたいところです。