7/23(金)からいよいよ2020東京オリンピックがスタートされましたね!私は開会式を最初から最後まで見ていましたが、開会式のなかにいくつも話題性のあるイベントが行われ、そのなかでも代表格はやはりドローン演出だったのではないでしょうか?
ドローンパフォーマンスの直後から「あの演出はすごい!」「技術の進歩がすごい!」と話題になると同時に、「ドローンの演出は誰だったんだろう?」「ドローンのアイディアを発案したのは誰だろう?」という賞賛の声が多数上がっていました。
今回の開会式のドローン演出は、日置貴之エグゼクティブプロデューサーの指揮になります。そこで今回は、ドローンを駆使したパフォーマンスで世界を圧巻し、その技術力を生かしきった日置貴之統括のオリンピック開催までの経歴をまとめてみます。
目次
東京オリンピックのドローン演出の統括は日置貴之プロデューサー
引用:http://www.smg-world.com/
冒頭でも触れましたが、今回東京オリンピックでドローン演出を統括したのは、日置貴之(ひおき たかゆき)プロデューサーになります。「スポーツブランディングジャパン株式会社」の代表取締役を務めています。
スポーツブランディングジャパン社とは、スポーツブランディングをメイン事業に据え、博報堂出身の日置氏が率いるマーケティング専門の広告会社になります。
Sports Marketing Group Pte.Ltd.(日本法人:スポーツブランディングジャパン株式会社)はシンガポールと日本を中心にスポーツビジネスを展開しています。
スポーツチームやリーグのアジア各国でのビジネスコンサルテーション、デジタルメディア事業の展開や欧米スポーツリーグ等のアジアでの支店業務など、スポーツにおける幅広いサービスを提供しています。また日本国内においてはプロスポーツチームの運営コンサルテーションやスポーツデジタルメディアのビジネスを展開を行っています。
引用:http://www.smg-world.com/
ということで、
- 日本だけではなくシンガポールに支店を置きグローバル展開していること
- 博報堂出身で国内メディアにも精通している日置貴之さんが代表を務めること
- スポーツブランディングにおいて長年の実績があること
上記3点により、東京オリンピック開会式の統括を任されたのが日置貴之さんであった、ということが分かりますね。
博報堂入社からオリンピック統括までの経歴
次に、スポーツブランディングジャパン社代表の日置貴之氏のこれまでの経歴をご紹介します。
- 1998年 大学卒業後、博報堂に入社
- 2002年 FIFA WORLD CUPKOREA/JAPANのマーケティング業務を行う
- 2003年 スポーツマーケティングジャパン株式会社設立
- 日本ハムファイターズの北海道移転におけるブランディング、セリエA、NFL、NBA、WWE、UFC、F1等の日本におけるマーケティングやデジタルメディアの業務を行う。
- 2010年 アジアリーグアイスホッケーのH.C.栃木日光アイスバックスの取締役GMを務める
- 2010年 スポーツマーケティングジャパン株式会社のシンガポールに支店を設立
- 海外スポーツの事例調査やアリーナスタジアムビジネスのアドバイス業務を行う。
- 2013年〜 NFLJAPANリエゾンオフィス代表、またNBAチーム、ワシントンウィザーズの日本におけるビジネスパートナーを務め、世界規模の国際スポーツイベントのプラニングや運営に携わる
- 2016年 リオオリンピックのハンドオーバーセレモニーでは大会組織委員として日置貴之氏はプロデューサーを務める
- 2020年 東京オリンピック組織委員会に所属し、オリパラ式典統括を務める
- 現在46歳
ざっと上記のような輝かしい実績と経験を持ちます。約20年にわたり主に国際的スポーツ大会の運営やプロデューサーを務めていたり、ご本人もプロアイスホッケーチームの取締役を兼任しています。
スポーツの業界において公私共にグローバルに活躍する人物として日置さん以上の適任はいなかったと言えるでしょう。
ドローン演出までの経緯
引用:https://www.drone-press.jp/
さて、日置貴之(ひおき たかゆき)プロデューサーが今大会の統括であることはすでに述べましたが、今回の開会式で話題にあがった「ドローン演出」。これももちろん、大会組織委員会の発案であることは間違いありません。
ではオリンピック開会式で圧巻のパフォーマンスを発揮したドローン演出が完成するまでに、どのような経緯があったのでしょうか。
実は、ライブパフォーマンスとして初めてドローンを使用したのはレディー・ガガでした。舞台は世界最大のスポーツの祭典である「スーパーボウル」です。
このときの会場に、東京オリンピックオリパラ開閉式統括の日置貴之氏もこの会場に足を運んでいました。日置貴之氏は、上記の経歴でもご紹介したとおりNFLJAPANリエゾンオフィス代表としても関わっているため、スーパーボウルへの参加は必然でした。
このときのライブパフォーマンスであったレディー・ガガのドローン演出を観察し、今回の東京オリンピックでのドローン演出の着想を得たことは間違いないでしょう。
ドローンの技術は日本ではなくアメリカだった
ちなみに余談ですが、今回の東京五輪での開会式におけるドローン演出は日本の技術ではなくアメリカのintel製。スーパーボウルでのレディー・ガガのドローン演出とおなじくintel社製のドローンです。
つまり、ドローン演出の発案は日置氏率いる大会組織委員会でしたが、その技術はアメリカのもの。そして世界で最初にこの演出を我が身のものとしたのはレディー・ガガ。世界的に見れば決して「真新しいものだった」とは言いがたいですが、それでも、本大会の演出のなかで「最も素晴らしかった」と言えるほどのドローン演出でした。
4年間で進化したドローン技術
では、実際の4年前のスーパーボウルで使用されたドローン技術を見てみましょう。これが実際のintel社製のドローン演出ならびにレディー・ガガによるパフォーマンスです。ドローンパフォーマンスの箇所から再生されますのでぜひ見てみてください。
このときの演出に比べると、今回の東京五輪でのドローン演出のほうがかなり技術が向上しているのがわかりますね!私の家が開会式会場の近くだったのですが、かなり感動しました!
「え!え!?どうなってるの!!???」と普通に興奮してました(笑)あれだけのことができるドローン。これまでは上空撮影や無人配達などの着想しか追いついていませんでしたが、エンターテイメントの分野で人々をここまで感動させられる技術に感服しました。
まとめ
では、今回の東京オリンピックのドローン演出は誰?という数多くの疑問に関して、
- 発案はスポーツブランディングジャパン株式会社代表の日置貴之(ひおき たかゆき)プロデューサー
- 着想は2017年のintel社とレディー・ガガによる最初のドローン演出パフォーマンスだった
- この技術力を駆使して、intelと日本が協力し2020東京五輪のオープニングを行った
ということがわかりました。
これからの国際大会ではきっとこのようなドローン技術によるパフォーマンスが恒常化するものと思われます。これからの技術発展も楽しみですね!