8/4(水)に名古屋市長に表敬訪問を行なった女子ソフトボールの後藤希友(ごとう みう)選手が、河村市長の首に金メダルをかけたところ、河村市長が後藤選手の金メダルを噛むというハプニングが起こりました。
コロナ禍で飛沫感染などに最新の注意を払っている最中、政治家として活動する人間がすることではないという怒りの声が相次いでいます。
その一方で後藤希友選手はなにも悪くないのに一方的に被害を被る形となりました。一番目立ったのは「河村市長の唾液がついたメダルを交換してあげてほしい」という声でした。こちらはどうなんでしょうか?
実際のところ金メダルの交換が可能なのかどうか調べてみました。
目次
オリンピック金メダルの交換は可能!しかし大会委員会側の判断
4年に一度のスポーツの祭典ということで、選手たちにとってはあまりに貴重な「メダル」。もとから「替え」が用意されていることは考えづらいです。
参考までに、今回の金メダルを金属としての価格で見ると9万7500円ほど。 銀メダルは約5万5000円。 銅メダルは、当然ほぼ銅(95%、残り亜鉛)でできていますが、価格は100g/106円と大変リーズナブルなので、計算すると430円ほどということになります。
引用:https://news.mynavi.jp/
ということでメダルをつくるのにも予算がかかっています。当然ですが。そのため、不用意に「替え」を用意することはないと考えられますが、過去のオリンピックでは大会委員会が「新しく作り直し」をしたことがありました。
リオ五輪のメダルで欠陥が発覚し作り直しの過去
引用:https://olympics.com/
ですが、過去のオリンピックでは「メダルを作り直した」歴史がありました。
2016年リオデジャネイロ五輪の「銀メダル」のメッキが剥がれるという問題が相次ぎ、大会組織委員会が新品に交換する手筈を取りました。当時は推定2021個のメダルが授与されたものの、その多くでメッキが剥がれてしまったとのことでした。
理由説明としては「気候の違いでメダルの表面に予期せぬトラブルが起こった」として、選手から通知があった場合には組織委員会が「修理するか交換する」という約束でなんとか対応。当時のメダル製造に関してはブラジル造幣局が担当していましたので、新品交換もブラジル造幣局が対応しました。
今回の東京オリンピックでメダル約5,000個という大量製造を請け負ったのは大阪市の造幣局です。
選手の過失による新品交換は可能か否か
河村市長、ソフト後藤の金メダルをぱくっ SNSで非難相次ぐ
これはあかん・・・#名古屋市 #オリンピック pic.twitter.com/ZJMK8TZJ7E
— 鍛造 事故物件住み 株主優待 アクシスZ 名古屋市 (@cb2525cb) August 4, 2021
さて、リオデジャネイロ五輪のメダル交換は「製造側に責任があった」ため新品交換が可能だったと考えられます。
が、今回の「選手の金メダルを市長が噛んでしまった」という特例の場合には、製造側の責任はありません。あくまでメダル獲得者側の保管責任となるでしょう。
色々と調べてみましたが、あまり前例がなく明確なことはわかりませんでしたが、ちょっと難しいのではないかという印象です。
今回の事件(?)を受けて後藤希友選手のメダルを新しく交換してあげてほしいという声が相次いでいます。
うわー😱これはさすがに交換してあげてほしい😭
メダルかじった河村市長の意図「理解しかねる」と担当者 批判メール続々(日刊スポーツ)https://t.co/x4SVpwNeQc
— おっㄜん+ (@OS3plus) August 4, 2021
名古屋の河村市長にかまれた金メダル、新しいのと交換してあげて欲しい
— 藤井 (@2413YF) August 4, 2021
これは信じられへん…。ましてやコロナ禍で人のものに口つけるってどういう…。
とにかくメダル交換してあげて欲しい😭メダルかじった河村市長の意図「理解しかねる」と担当者 批判メール続々(日刊スポーツ)#Yahooニュースhttps://t.co/vaN1FBVVRb
— neko. (@nekogyon5588) August 4, 2021
「金メダル交換保証」は、わずかな掛け金をご負担いただくだけで、「正常に使用していたのに壊れてしまった」「性能に不満がある」「河村市長に噛まれてしまった」といった場合に、同等商品への交換を保証致します。
— 脈理 (@myakuri) August 4, 2021
後藤希友選手がおおごとにしなければ交換は無しか
その一方で渦中の後藤希友選手は
表敬の場での後藤選手は「大好きな地元に金メダルを持ち帰ることができ、本当に良かった」と冷静にあいさつ。
引用:https://mainichi.jp/
と冷静な対応をしておりいまだコメントなども出していません。
世界のトップレベルのスポーツ選手ですから、あまり細かいことを気にしたりしなさそうですよね。体育会系の方ってあっさりしている人が多いので。
ということで、後藤希友選手が騒ぐことがなければ、「河村市長がバッシングを受けて市が謝罪する」という通常の流れで落ち着きそうな気もします。
問題は後藤希友選手の気持ちの面もそうですが、このご時世ということでコロナ感染などのリスクです。これを市がどう判断するかは微妙なところですが、いずれにしてもタイミング的にもアウトでしたね・・・!
【速報】河村市長が謝罪コメントを出すもさらに批判の声
先ほど、市役所への苦情をうけて名古屋の河村市長が謝罪コメントを出しました。
河村市長は「最大の愛情表現だった。金メダル獲得はあこがれだった。迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」とコメントした。
引用:https://mainichi.jp/
上記の謝罪コメントに対しても「謝罪する気がない」など批判の声がさらにあがっています。
金メダル獲得はあこがれはいいとしても「最大の愛情表現だった」は気持ちが悪い。
河村市長、金メダルがぶり 「無礼」市役所に抗議 選手は冷静対応 | 毎日新聞 https://t.co/BCNny1XEeD
— ojiiiii@もうおわりだ (@mu__741) August 4, 2021
名古屋 河村市長 ソフトボールの金メダルかみ 批判相次ぐ | NHKニュース https://t.co/d4EasqeIZ7
>「最大の愛情表現だった。金メダル獲得は憧れだった。迷惑をかけているのであればごめんなさい」謝罪の時に言ってはいけないことしか書いてない謝罪文も珍しいな
— YUD (@YUD_180) August 4, 2021
「名古屋市の河村市長は、金メダルを口に入れてかんだことについて『最大の愛情表現だった。金メダル獲得は憧れだった。迷惑をかけているのであればごめんなさい』というコメントを発表しました」https://t.co/0PLhUAgvRA
なんだこれ。火にガソリン注いでるつもりか?— W h i c h (今は社会的距離を保ってね) (@which0623) August 4, 2021
これらの声をうけてTwitterでは「#金メダル交換」というハッシュタグが登場するなど大きな話題になっています。
今後は河村市長、後藤希友選手の両人の動きによって変わってきそうですが、今のところ後藤選手が非常に大人な対応をしているので、おおごとにならないような気もします。
それにしても後藤希友選手、100%なにも悪くないのに色々と不運でしたね・・・
まとめ
それでは、今回の河村市長の金メダルかじり事件についての続報と、「メダルの交換は可能なのか」についてまとめます。
- 過去のオリンピックではメダル製造側に過失があり新品交換が可能だったことがある
- 今回は管理側の責任も発生するため前例がなく微妙なところ
- 後藤希友選手が特に希望がなければ大きく動くことはなさそう
- 河村市長は謝罪コメントを出すもさらに批判されてしまっている
東京オリンピック、本当に毎日色々なドラマがありますね(笑)引き続き続報があればお届けします!